Vol.30

ホイールを塗装する

公開日 2024.03.18

皆さんこんにちは。前回無事エンジンが再始動できた「トヨタ AE86(ハチロク)」。
今回は塗装が終わっているボディとドア以外の外装パーツの再塗装の様子をお届けしたいと思います。

まずはホイールの塗装です。ホイールは経年劣化で塗装がヤレた状態で、かつホイールのセンターキャップは塗装が完全に剥がれ、下地の樹脂がむき出しになっていて、40年の古さを引き立てていましたので、しっかりとキレイにしていきたいと思います。
下地処理が完了しているホイールを塗装ブースに入れ、一斗缶の上に並べてマスキング・固定していきます。

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準備が整いましたら

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早速塗装開始です。
当時の「トヨタ AE86(ハチロク)」のホイールのカラーナンバーはわからなかったため、塗装が比較的ヤレていなかったホイールナット箇所のカラーに合わせたシルバーに調色して塗装することにしました。

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塗装前にシリコンオフでの脱脂と、その後タッククロスとエアーを使って取り切れなかった細かなチリやホコリを飛ばし

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塗装前にプライマーを施します。

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ホイールの塗装は走行での振動が常に加わることで塗料の割れや剥がれが起きやすい箇所ですので、プライマーをすることで、塗料との密着性を高めるために必要な作業です。吹き残しが無いよう、奥まった部分も含めしっかりとスプレーしていきます。

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プライマーが終わりましたら、シルバー塗装です。
ホイールのカラー塗装は2度塗りで仕上げていきます。

まずは1度目の塗装。

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360度均一に塗料が乗っていくように、1本のホイールを4方向から塗装していきます。
だから一斗缶に乗せていたんですね。納得です。

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1度目の塗装でも、シルバーのメタル感が出てきているのが分かりますね。しっかりと塗料が乗っている証拠です。

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4本のホイールを塗装したら、センターキャップも塗装していきます。

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1度目の塗装が終わりましたら、続いてカラー塗装の仕上げとして2度目の塗装に入ります。
1度目の塗装で、メタルムラなどが出ていないか塗装の状態を見極め

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1度目より塗料がしっかりと乗っていくように塗装していきます。

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キレイに仕上がっているのが分かりますね。

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同じように4本とも2度目の塗装を行っていき

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センターキャップも2度目の塗装を行えば

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ホイールのカラー塗装が完成しました。

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カラー塗装が終わりましたら、この上からクリアー塗装をして仕上げていきます。
今回は艶消し専用クリアーを使用、8部艶にしてマット感を調整します。

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クリアー塗装もカラー同様、2度塗り4方向からしっかり且つ均一にスプレーしていきます。
1度目

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いい感じに艶が出てきました!

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センターキャップも

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続いて仕上げの2度目のクリアー塗装です。カラー塗装同様、1度目よりもしっかり吹き付けてクリアーを乗せていきます。

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2度目のクリアー塗装が終わった1本のホイールがこちら。
しっとりとした艶感が出ていますね!

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残りの3本も同じようにしっかりと仕上げていき

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センターキャップにも2度目のクリアー塗装。
湾曲を帯びたフォルムと相まって、まるで剥いたゆでたまごみたいな光沢感です。

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ホイールのシルバー塗装が終わりました。

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元の状態とは雲泥の差、新品のような仕上がりです。
センターキャップは後日、塗料が硬化した後に「TOYOTA」マークに黒の塗料を入れて仕上げていく予定です。

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本日の作業はここまで。続いては、これも劣化が激しかったウインドウモールの塗装などを行っていきたいと思います。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。

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