Vol.29

エンジンを搭載、再び火を入れる(PART3)

公開日 2024.03.11

皆さんこんにちは、今回も前回の作業の続きで、エンジンルーム内の各種パーツを組み込んでいき、再びエンジンがしっかりと始動ができるようにしていきたいと思います。

まずはエアコンの配管から

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ここでハプニング1の発生です。
高圧用のバルブの大きさが合いませんでした。どうやら中期の「トヨタ AE86(ハチロク)」は車両によって高圧用バルブが2種類に分かれているようです。別途取り寄せる必要があるので、エアコンガスの注入などは後日対応とし、いったん配管だけを通しておくこととしました。

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続いてラジエーターを取り付け

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エアロダイナミックグリルのアクチュエーターを組み込んでいきます。

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エアークリーナーを取り付け

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スロットルボディにエアークリーナーホースを組み込みます。

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ラジエーターのリザーブタンク

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キレイに塗装し直したブレーキマスターバック

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こちらもサンドブラスト&オーバーホール済みのブレーキマスターシリンダー

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スロットルワイヤーホースをつなぎ

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諸々の配線やホースをつないでいきます。

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エアークリーナーやラジエーターは塗装し直したブランケットで車体に固定していきます。

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エンジンルームがだいぶ詰まってきました。

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エアークリーナーダクトを取り付けると

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エンジンルーム内の黒の面積が一気に増えました。

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黒のプラスチックパーツを『99工房モドシ隊 ゴム&未塗装樹脂光沢復活剤』を使って艶を復活させたおかげで、全体がかなり締まって見えますね。見た目NICEです!
この後も細かなパーツの取り付けを諸々と行いまして、一通りエンジンルーム内への組み込みが終わりました。

いよいよここからはエンジンが無事始動するかのフェーズに移ります。
まず、エンジンメンテナンス時にできませんでしたスパークプラグを新品に交換します。

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続いて各種空になったタンクにフルードや液を充填していきます。
エンジンオイル

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念のためオイルレベルゲージを確認、きちんと新しいオイルが適量ついています。

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続いてパワステフルード

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最後にラジエーターに冷却水を充填。
規定量は5.6Lと結構ありますので、機械式のポンプを用いて注入してきます。

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液体関係の充填が終わりましたので、バッテリーを搭載し

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「+」「-」端子を接続

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点火のタイミングをとるためディストリビューターを緩めておきます。

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それではいざ、エンジン始動。ドキドキの瞬間です。
キーを回すと

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ハプニング2.セルがかすかに回るものの、エンジンが全く始動しません・・・

バッテリーがかなり弱ってしまっているようです。元々弱っていたバッテリーが、どうやら数か月間の間に少しずつ自然放電して更に弱まったようです。
急速充電を試みましたが、改善されなかったため、急遽近くのホームセンターで急ぎバッテリー購入し、新しいものに交換しました。

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次はきちんとかかってほしい。というか、かからなかったらバッテリー以外の箇所のチェックをひとつずつつぶしていく必要が出てきてしまう・・・その場にいるスタッフ全員の願いを込めて再度キーを回します。

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数秒、セルが回っている音がした後・・・

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ついにエンジンがかかりました!

感動です。この再生プロジェクトの最初に掲げました
「内燃系はエンジンブロック内のオーバーホールまでは行わないものの、エンジンルーム内の塗装に向けたエンジンやミッションの脱着時に摩耗部品や劣化部品のチェックと交換は実施し、また、エンジン外観や未塗装樹脂パーツなどもできる限り美観復活させる」
は、最終的にエンジンブロックやオイルパンなども分解してメンテナンスし直す必要が出たものの、一つ大きな山場を越えることができました。

ディストリビューターを固定し、冷却水やパワステオイルの補充を行い

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エンジン音で点火タイミングを調整

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アイドリングを調整して

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無事、「トヨタ AE86(ハチロク)」のエンジンの再搭載とエンジン始動は完成、本日の作業は終了となりました。

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これからは、パーツを取り付けていく作業がメインとなります。
次回はボディとドア以外の各種パーツの塗装の様子をお届けしようと思います。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。

 

ここまでの作業はコチラの動画でもダイジェストでご覧いただけます。↓↓↓

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