NISSAN / PAO Vol.15

「NISSAN-PAO(日産:パオ)」のサビついたガラスハッチ部分の金具を塗装する

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こんにちは。
前回「ドアのサビついたキズをエアータッチ補修する」に続きまして、今回もまたまたサビ関係の補修がテーマです。(本当にこのパオはサビが多いんです…)
今回はこちら。どこのパーツかわかりますか?

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こちら、パオのリア、ガラスハッチ部分の金具です。

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リアが印象的なパオなのにここの金具がサビているというだけで映える写真も映えません…。
ということで、今回はこの金具のサビを取り、キレイなシルバーを蘇らせたいと思います。

こちらが補修前の状態です。上の部分と下の部分が特にサビついて変色してしまっています。

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こちらの金具を補修するために必要なアイテムがこちら!
ボデーペン メタリック、パール・マイカ色
ボデーペン プラサフ
耐水サンドペーパーセット M
幅広マスキングシート
マスキングテープ
シリコンオフ チビ缶
サビ落としセット

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このアイテムを使い、今回も前回と同じく【下地処理】→【カラー塗装】の順に作業を進めていきます。
本来的には研磨にてサビを落とすのがいいのですが、細かな部分のサビも一気に落とそうと、『サビ落としセット』を使って化学の力で落としてみることにしました。

まずは塗装を保護するために『マスキングテープ』で金具以外をマスキング。
そして『サビ落としセット』の「サビ落とし液」をたっぷり付けて、サビを落としていきます。

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たっぷり付けて、数分放置したのですが…

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このように、ところどころサビが残った状態に。
サビの発生からかなりの時間が経過していると思われ染みついて、固着してしまっているようです。ここまでくると化学の力では落とし切れず。

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なので、物理的にサンドペーパーで削り落としていきます(最初からそうすればよかったです・・・)。
その前に、今度は塗装部分だけでなく、ガラスまで全部マスキング。
うっかりガラスまで削ってしまわないようにしてから作業を開始します。

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次に使うのは『耐水サンドペーパーセット M』。「150番」を使っていきます。

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「150番」は、補修箇所のサビ・塗装をはがし、地金を出す時に使用する番手です。

「150番」を小さく折り畳んだら、水につけてひたすらサビの部分を磨いて削り落としていきます。
面積の小さい部分は折り畳んだサンドペーパーの角を使って少しずつ研磨していきます。ガシガシ研磨してしまうとボディやガラスまで磨いてしまうので、慎重に慎重に動かしていきます。

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削り終わるとこのような状態に。赤茶色の部分はほぼなくなったでしょうか。

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あとは水をつけながら、今度はサンドペーパーの面を使って、全体を研磨していきます。

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「150番」の後は、「320番」→「600番」と番手を上げて磨き目を細かくしていきます。
全体を削り、削りカスをしっかり拭き取ったらあとは『シリコンオフ チビ缶』で脱脂。シリコンオフは脱脂には欠かせないアイテムです。

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金具全体にスプレーして少し乾燥させたら、

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マスキングを一旦取り外していきます!脱脂した部分に手やテープが触れないように取り外すときも慎重に。

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いやいや、これからスプレーするのにマスキング外しちゃっていいんですか?
と思ったかもしれませんが、削りカスやシリコンオフがかかった状態にしておくと、仕上がりがうまくいかないことがあるのと、ペイントがかからないよう全体を再度マスキングしていく必要があるため、いったん外した形です。
次は同じように金具周りをマスキングテープで入念にマスキングするとともに、『幅広マスキングシート』をを使ってここまでマスキングしました!

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ここまでのマスキングは…なかなか大変です!(やっぱり補修の作業で一番面倒な作業かもしれません…)

ボディやガラスに塗料が付かないよう、かなりの厳重装備です。

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次に、『ボデーペン プラサフ』を使って、いわゆる“プラサフ塗装”という作業をします。
プラサフって何?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、『ボデーペン プラサフ』は下塗り剤の塗料のこと。
カラー塗装をする前に『ボデーペン プラサフ』を塗装しておくことによって、防錆効果とともに、カラーの塗料との密着性を高めてくれます。カラー塗装には必須の作業なんですよ。

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缶をよく振ってから上から下にスプレーしていくと・・・

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金具がねずみ色っぽい色になりました。「塗りました!」という感じで少し違和感があります。

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10分ほど乾かし、もう一度同じように『ボデーペン プラサフ』をスプレーして塗り重ねていきます。

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塗料の表面が乾いたら、プラサフ塗装後の研磨を行っていきます。

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せっかく塗ったのにまた研磨するの?と思ってしまいますが、塗装面を『耐水サンドペーパーセット M』の「1000番」で平滑にしていくことで、この後のカラー塗装のノリや密着性を上げ、仕上がりをキレイにできるんです。

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あまり力を入れすぎないように全体を軽く磨くのがコツです。

研磨して指でなぞってわかる程度平滑になりましたら、シリコンオフで再度脱脂し、ここからシルバーのカラーを塗っていく作業に入ります。
使用するカラーは『ボデーペン メタリック、パール・マイカ色』の定番色。カラーナンバーは「トヨタ199」を選びました。

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缶をよく振って、左から右に、スプレーしていきます。
一度に厚塗りをしてしまいますと塗料が垂れて失敗してしまいますので、注意しましょう!

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一度塗りでこのような色に!だいぶ金具のシルバーに近づいてきました!

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10分ほど乾かして、重ね塗りを繰り返します。今回は合計3度塗りを行いました。

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どうでしょうか!?これは…もう新品の金具にしか見えません!

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見てください。この仕上がり!
しかし、マスキングしておいてよかった…と改めて思うくらい、周りに塗料が飛び散っていますね…

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ダストが付かないよう、慎重にマスキングを外せば…本当に新品に取り換えたようにキレイにすることができました!

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写真は右側だけを追っていましたが、左側も同じように塗装補修をしたので両方ともキレイになりました!

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どれほどキレイになったかは元の状態と比べれば一目瞭然です。

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今回のパーツは小さいパーツで車のほんの一部を補修したに過ぎませんが、ここのサビが取れて色を塗り直しただけでも、全体的にキレイに見えるので不思議です!大満足です。

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次回からいよいよ補修の最難関(?)のバンパー補修に挑戦します。バンパー補修もぜひ楽しみにしてください!
 

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