みなさんこんにちは。前回エンジンの組み直しとして、シリンダーブロックとヘッドを取り付け、オイル漏れや水漏れの跡もキレイになった「トヨタ AE86(ハチロク)」。
今回はカムシャフトや残っている補器類も取り付けていき、エンジンの組み直しを完成させたいと思います。
では前回の続きから。
まずは耐熱ペイントでの塗装を施したマウント類を取り付けていきます。
やはり黒の塗装を行ったので引き締まって見えますね。エンジンマウントは新品に交換します。
マウント類の取り付けが終わりましたら、カムシャフトの取り付けです。
外した場所と同じところにバルブリフターを戻し
カムシャフトを取り付けていき
カムホルダーボルトも同じ位置に戻します。
カムシャフトのシールを新しくし
カムホルダーボルトを規定トルク値で締めいったんカムシャフトの取り付けを完了。
ここで、バルブクリアランスが正しいかどうか、シックネスゲージを使ってバルブクリアランスを測定します。
AE86のバルブクリアランスは規定許容値がインマニ側が0.2㎜±0.03㎜、エキマニ側が0.25㎜±0.03㎜とのことですが、測定してみると残念ながら数か所、規定許容値から少し外れているものがありました・・・
そこで、再びカムシャフトを外し、
1つずつバルブリフターの厚みを測ることとしました。
幸いなことに、数か所のバルブリフターを入れ替えることで規定許容値に収まりそうなので、それで調整することとしました。
バルブリフターを入れ替えて、再びカムシャフトを取り付け
再度シックネスゲージを使ってバルブクリアランスを測定
今後はすべて規定許容値にしっかりと収まりました。
カムシャフトの取り付けが無事終わりましたので、ここからはその他のパーツを一気に取り付けていきます。
バックプレート
カムプーリーを取り付け
新品のタイミングベルトをかけていきます。
タイミングベルトはコマずれがないかしっかりとチェック
きちんとタイミングが取れていましたので、下部のタイベルカバーをつけます。
続いて新しいガスケットに交換のインテークポートアダプターとインマニ
エキマニも
タイベルカバーの上部も取り付け。黒艶が復活しているので、いい感じです。
エアコンのコンプレッサー
オルターネーター
カップリングファンプーリー
パワステポンププーリー
スロットルボディ
ベルトテンショナー
ここでカムカバーを取り付けます。
エンジンの顔ともいえるカムカバーがキレイになっているのは、やっぱりいいですね!
ベルトや配管を取り付け
カップリングファンを取り付けます。白と黒のコントラストがこれまたいい感じです!
細かな配線なども取り付け、キレイになったディストリビューターも取り付けます。
ここで、新しいスパークプラグを発注していないことに気づきました。いったん古いものを入れておきました。
塗装してキレイになったプラグホールプレートを取り付けて
プラグホースを差し込み
劣化したホース類を交換し、
最後に新しいオイルフィルターを取り付ければ
40年の月日の中で汚れが蓄積され古くなっていたエンジンが見事メンテナンスされ輝きを取り戻しました!
前の状態がこれですのでもはや別物ですね!
ここまでキレイに再生できるとは思っていませんでした。
このエンジンに再び火が入る瞬間が楽しみです。
本日の作業はここまで。
次回はトランスミッションのメンテナンスの様子をお届けします。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。
ここまでの作業はコチラの動画でもダイジェストでご覧いただけます。↓↓↓