みなさんこんにちは。
前回、無事にエンジンルームからエンジンを降ろすことに成功した「トヨタ AE86(ハチロク)」。
今回は、エンジンからトランスミッションやエンジンメンバーなどの大型パーツを切り離し、エンジン単体にする作業をお届けしたいと思います。(エンジン回りの補機類の取り外しはまた後日お届けする予定です)
エンジンが車体に載ったままでは難しい部品交換も、エンジンを降ろした状態では絶好の作業タイミングです。この機会にエンジンの劣化部品や摩耗部品は、純正部品が出ているものは純正、無いものは代用品などを用いながら交換を行っています。
各部をチェックしながら諸々との交換予定パーツをピックアップしていきます。
ハチロク人気に後押しされ、メーカーが補給部品を復刻しヘリテージパーツとして再販売するなど、このクルマは約40年前の車種の割には入手可能なパーツが豊富です。
部品のピックアップが終わりましたので、さっそく作業に入ります。
まずはエキゾーストマニホールドとマフラーを切り離します。
細かなホース類など、どんどん外します。
次はいよいよトランスミッションを外す作業に入りますが、作業を行いやすくするため、エンジンをクレーンで吊り上げて少し浮かせ、下のボルトを外しやすくします。
トランスミッションを外していきます。
大物を無事外すことができました!
トランスミッションはちょっとオイルがにじんでいるところがありましたので、後日見ていくこととなりました。
マフラーとトランスミッションが外れましたので、エンジンの塊はずいぶん身軽になってきました。
続いてクラッチを外します。
外側に09.03.16と刻印があり、前のオーナーさんはこの製造年月日以降に交換していると思われます。
67,000kmのみの走行で、直近で14年前にクラッチを交換していると思われるものの、見るとクラッチは結構擦り減っているとのこと。
実際に運転してみて気になることはありませんでしたが、クラッチもこのタイミングに交換することとなりました。
作業はどんどん続きます。フライホイールをエンジンから外しました。
続いてエンジンメンバーを外していきます。
無事エンジンだけとなりました。
単体となったエンジンをエンジンスタンドに取り付け、細かなパーツ脱着や今後のメンテナンスをしやすくします。
重たいエンジンを支えるため、位置合わせを慎重に行い、確実に固定していきます。
これがなかなか大変な作業となりましたが、無事エンジンスタンドへの取り付けが完了しました。
エンジンが外れた「トヨタ AE86(ハチロク)」を手押しで移動できるように、再度、車体にエンジンメンバーを取り付け、足回りを戻しました。(またすぐにいったんまた外すことにはなるのですが)
「トヨタ AE86(ハチロク)」と外されたエンジンのコラボ。
こう見ると、近代アートみたいです!
本日はここまで。
次回は、取り外し作業の最終章。「トヨタ AE86(ハチロク)」エンジンルーム内に残ったパーツの取り外し作業をお届けししようと思います。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。