Vol.37

車内シートのリペア(PART2)

公開日 2024.05.06

皆さんこんにちは、前回車内シートをショップに持ち込み、オリジナルに近い生地の選定も終わった「トヨタ AE86(ハチロク)」。
これから、実際の車内シートの「再生」作業を行っていこうと思います。

まずは、前席シートを分解していきます。

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最近の車のシートと違い、電装系が入っていないので、随分と単純な構造とのことです。(見た感じややこしそうですが)

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どんどんバラしていきます。

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シートについているプラスチックパーツは検討の結果、ソフト99オートサービスに持ち帰って塗装することとしました。

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シートの分解が終わりました。こう見ると意外にシンプルですね。

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ここからは、それぞれのパーツの生地を取り出して縫い合わせを解き、1生地ずつ型取りし、その型に合わせて新しい生地をカット、新しくカットした生地を元の形に縫い合わせて、スポンジを覆ってしわを伸ばして仕上げていく作業の繰り返しとなります。
実際は数週間に分けて作業を行ってもらいますが、ポイントポイントで撮影しました。

まずヘッドレスト左右のパーツから
生地を取り外し

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縫い合わせている紐を断裁し

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縫い合わせ前の3つの生地の状態になりました。

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厚紙に型取りし

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型をカット

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新しい生地に

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型を合わせてマーキングします。

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型をひっくり返し一気に左右分をマーキングしました。

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マークに合わせて生地をカットし

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これらをもとのように縫い合わせていきます。
元のものに近い糸を選びます。

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縫合が終わりましたら、元のスポンジの状態を確認。少し割れているところは接着剤で補強しつつ、表面を削って均一にし、生地を合わせやすいように補修しました。

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しっかりとしわを伸ばしたら完成です。

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サイドサポートも。
この、くすんだオレンジが

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同様の作業にて

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色鮮やかなオレンジに生まれ変わりました。

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この「トヨタ AE86(ハチロク)」のシートは、このオレンジの部分がかなりアクセントとなっていますので、仕上がりが楽しみです。

同じように背もたれや座面もめちゃくちゃキレイになりました!

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広い面積がキレイになっているので、キレイになった感が増しますね。

ヘッドレストは全体が若干黒ずんでいましたが素材がゴムということで、新しい生地に合うように塗装。

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このシートリペアで一番の難関であったバックカバーボードは今回用意した生地を活用することしました。
バックカバーボードを覆っている古い素材をめくり

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その素材でより少し大きめに、新しい生地をカットします。

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カットできたら生地とバックカバーボードのプラスチック部分それぞれに専用の接着剤を塗布し

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貼り合わせて調整すれば完了です。

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ここからは縁の「再生」です。
同様の素材が無かったので、ドレスアップ用のモールを活用します。
全周にモールをしっかりとはめていき

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全周のモールを外れないようしっかりと接着したら、モール部分以外をマスキング

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モール部分を足付け研磨→脱脂→プライマーと下地処理を行った後、カラー塗装していきます。

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塗料が乾燥しましたらマスキングを剥がすと、この通り

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どうですか?オリジナルとは艶感などは変わりましたが、元もヤレた感じもすっかりなくなり、パキッと生まれ変わりました。

次回は、いよいよシートリペアの最終、キレイになったそれぞれのパーツを組み合わせてシートを完成させ、車体に組み込んでいきたいと思います。
「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。

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