Vol.7

エンジンルームを塗装する(前編)

公開日 2023.10.11

みなさんこんにちは。

前回、無事エンジンルーム内のエンジンやトランスミッションなどを取り外し、エンジンルームが空になった「トヨタ AE86(ハチロク)」。

今回からは、エンジンルームの塗装を2回に分けてお届けします。

塗装ブースまで移動した「トヨタ AE86(ハチロク)」。

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改めて見ると、エンジンルーム内にサビはほとんどないものの、40年の汚れが蓄積している状態です。

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これがどう「再生」されるのか、ワクワクです。

まずは、シンナーを使って汚れを落としていきます。

シンナーがついてはいけないホース類や型式表示プレートなどをしっかりとマスキングし

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作業開始です。

エンジンルームの中に入って作業する様子を見ることも普段はありませんので、なんだか不思議な光景です。

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緑色になっていた部分もキレイに落ちました。

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バッテリー回りは汚れがひどいので、入念に落としていきます。

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サビが発生している部分がいくつかありました。放っておくと、ここからまたサビの進行が始まりますので、塗装前にしっかりとやっつけます。

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このようにシンナーを使って汚れを落としたところは、40年の汚れの蓄積が取れて、元のホワイトカラーが少し蘇ってきました!

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ウエスで拭き取りにくいような入り組んだ箇所はワイヤーブラシを使用して、しっかり落とします。

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フロントの裏側もしっかりと

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フロント表側の黒塗装部分は、焼き付き塗装ではなかったようです。ある程度シンナーで塗装をはがします。

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汚れ落としの作業終了。

作業前と比べると、だいぶ白さを取り戻しました。

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表面の汚れが取れましたので、次の作業に移ります。

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塗料が乗りやすくなるよう、塗装面を磨いて足付けしていくのですが、その前に一部サビが発生している個所から作業します。

しっかりとサビを落としておかないと、せっかく塗装してもまた中からサビが発生してきますので、サビを削り落としていきます。

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このように素地が出るまでしっかりとサビを落とし、サビ部分の下処理が終わりましたら

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古い劣化した塗装表面の除去と、新しい塗料が乗りやすくするための足付け作業を行っていきます。

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機械が入らない部分は研磨シートやワイヤーブラシを使って入念に

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最後にフロント部分

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ホーンを外して、隅々まで足付けします。

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細かいサビが見つかりました。塗装工程にサビは大敵!しっかりと落としておきます。

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最後にエアーで磨き粉を飛ばし、塗装前の足付け作業が終わりました。

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次の工程に入ります。

塗装時に塗料が隙間から入り込まないように、よりしっかりとマスキングしていきます。

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続いて車体全体を覆っていきます。

99工房シリーズにはラインナップがないですが、プロはこういったペーパータイプのマスキングも使用するんですね。

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マスキングシートの幅も広い。さすがプロ仕様です。

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マスキングが終了しました。

DIY補修をやったことがある人ならわかると思うのですが、マスキングって細かな部分もきちんと行っておかないとちょっとした隙間から塗料が入り込んでしまいますので、なかなかの時間を要してしまうのですが、そこはさすがプロの技。かなり短時間で仕上がりました。

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今回はここまで。

次回はいよいよエンジンルームの塗装の様子をお届けさせていただきます。

「ソフト99 AE86 1984 再生プロジェクト」次回もどうぞお楽しみに。

 

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