PEUGEOT / 106 Vol.5

小キズを補修する(後編)

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みなさん、こんにちは。

前回、『液体コンパウンドトライアルセット』を使用した磨き作業でサイドステップにできた「PEUGEOT-106」の小キズを補修しましたが、今回は磨き作業だけでは再生することが難しい、塗装が必要なキズの再生に取りかかっていきます。

今回の補修箇所はこちらです。運転席側前輪のホイールアーチ部分にできた線キズ。幸いパテを使うほど大きな凹みなどのキズではありませんが、遠くから見ても目立っており、磨き作業だけでは再生が難しいキズの症状です。

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また、ドア横の塗装は、はがれてしまって地金が出ている状態・・・

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このようなコンパウンドだけでは再生が難しいキズに対しては、塗料を使用した塗装補修が必要となりますが、「FIAT-PANDA」でのvol.7でも実施したように、今回も、このような塗装を伴うキズ補修を、非常に簡単な作業で、ほぼわからなくなる程度までキレイにする補修作業を行っていきたいと思います。

それがこちら

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エアータッチ』による塗装補修です。“塗装”というとなんだか難しそうでテクニックも必要じゃないかというイメージを持たれているかもしれませんが、『エアータッチ』での塗装は、思った以上に簡単で、キズがあった場所がどこかわからないレベルまで直すことができます。

では早速作業開始です。

ただし、このまま『エアータッチ』で塗装してしまうと、キズの部分と元の塗装の部分との段差が出てしまい、キズの形状がそのまま仕上がってしまいますので、前回同様、「下地処理」をしていく必要があります。

まずは、こちらの『サンドキューブ』を使って、キズと塗装面との段差を落としていきます。

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こちらの『サンドキューブ』は番手の異なる耐水サンドペーパーが4面に貼り付けられております。また、それぞれの面には番手が印刷され、カラーも異なるため、番手を間違うことなく使用でき、これ1つで塗装前の下地処理を完了させることができます。
サンドキューブ』を水につけ、まずは240番の一番粗い面でキズ部分のササクレをはがしていきます。

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ササクレが気にならなくなったら

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次に、400番の面で、キズ部分と周辺の段差がなくなるように磨いていきます。

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ある程度段差がなくなってきたら、600番の面で、磨いた部分をならすように磨いていきます。

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指でなぞって段差がほぼ感じられなくなったら、最後に、800番の面でキズ部分とその周辺をなめらかに仕上げます。

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エアータッチ』補修する箇所の段差がなくなりました。

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エアータッチ』による補修作業に入る前に、タイヤなど塗料が飛び散って付着しては困る箇所はマスキングしておくようにしましょう。

塗装の前の下地処理作業の第二工程として、『シリコンオフシート』による“脱脂”作業を行います。

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脱脂は補修する部分とその周辺に残った油分や汚れなどを除去しておくことで、塗装に密着を高め、仕上がりがよくなりますので必ず実施するようにしましょう。 この『シリコンオフシート』は脱脂剤があらかじめシートに含浸されていますので、パッケージから取り出して拭くだけの簡単作業で脱脂が完了します。

塗装箇所をしっかり拭いていきます。

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これで準備が完成しましたので、いよいよ『エアータッチ』による塗装を行っていきます。

今回の「PEUGEOT-106」はインディゴブルーというボディーカラーが採用されており、ソフト99の『タッチアップペン』では定番カラーとして用意されていない特注色であったため、調色システム「オーダーショップ」で作成しました。

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「オーダーショップ」で作成した『タッチアップペン』に付属されている「エアータッチ専用ボトル」に塗料を必要量入れ、それをよく振りキャップを外した後、『エアータッチ』に付属されているクイックアダプターを取り付け

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その後、『エアータッチ』のアクチュエアーターに差し込んで挟み込むようにロックを掛けセットします。
これで『エアータッチ』の準備が完了です。

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それでは『エアータッチ』で塗装していきます。まずはキズが目立たなくなるよう、キズ部分を中心に狭い範囲をスプレーしていきます。

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一度にスプレーすると垂れてしまいますので、乾燥させながら数回に分けて塗り重ねていきます。

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キズが見えなくなってきたら、キズよりやや広めにスプレーし、元の塗装と『エアータッチ』の塗装とをぼかすようにスプレーしていきます。

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今回3回に分けて塗装しました。
どうですか?ほとんどわからなくなりました。

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このままでもよさそうですが、塗装した周辺部分はツヤがなく、ザラザラした状態になっています。このまま放置すると塗装部分が逆に目立ってしまいますので、仕上げに『ボデーペン ボカシ剤』(今回は『ボデーペン Chibi-Can ボカシ剤』を使用しています)をスプレーすることで、ザラザラの原因となっているスプレーダストを溶かして平滑にし、塗装部分の境界線を目立たなくさせ、最終的な仕上げを行います。

なお、通常の定番カラーの『タッチアップペン』を使って『エアータッチ』塗装する際は、仕上げに『エアータッチ専用仕上げスプレー』を使用しますが、今回は調色システム「オーダーショップ」で作成した『タッチアップペン』であり、通常の定番カラーとは塗料の成分が異なるため、『ボデーペン ボカシ剤』を使用する必要があります。

それではさっそくスプレー。『エアータッチ』塗装した周辺部分に、やや広めにスプレーしていきます。垂れやすいので離し気味(15~25cm程度)に、一度に大量に吹き付けすぎないようにスプレーしていきます。

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塗装部分のザラツキが消え、艶が出たら仕上がりです。

完成し、タイヤ部分のマスキングをはがした写真がこちら!

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いかがでしょう?

前から見ても、後ろから見てもキズのあった場所がわからなくなりました。『エアータッチ』を使った塗装なら、こんなに簡単に、往年のテクニックも必要なく、ここまでキレイに仕上げることができます。

では引き続き、ドア横の塗装がハガレた箇所も、『エアータッチ』で塗装していきたいと思います。先ほどと同じ手順で、下地処理、マスキング、脱脂作業の後、塗装していきます。

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しっかりキズを狙って、スプレー

こちらも一気に塗らず、に分けてスプレーします。

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いかがでしょうか。
こちらもキズがわからなくなりました。

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ドアを閉めると、キズがどこにあったか判断できないレベルです。

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ドア横の塗装ハガレは見事『エアータッチ』で再生することができましたが、よく見ると鍵穴の下部分に、細かな塗装のハガレが見られます。

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これくらいの部分的な塗装面の欠けには、『エアータッチ』でスプレーするより、『タッチアップペン』で塗料を塗っていくほうが、作業も簡単で、キレイに仕上がりそうなので、『タッチアップペン』を使った補修をしていこうと思います。

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今回は非常に小さな塗装のハガレということもあり、「オーダーショップ」で作成した『タッチアップペン』を元に、『タッチアップペンこだわりセット』を使って補修していきます。

タッチアップペンこだわりセット』とは、『タッチアップペン』をより塗りやすくするためのセットがすべて用意されている、オールインワンキットです。塗りやすさにこだわった「細筆」、『タッチアップペン』の塗料を必要な分だけ取り出せる「グリップ付き塗料皿」、塗料の溶剤が蒸発してしまい、塗りにくくなったときに役立つ「専用うすめ液」がセットされていますので、『タッチアップペン』補修の作業性が格段に良くなります。特に、今回のような細かな塗装の欠けは、通常の『タッチアップペン』の筆先より範囲が小さいため、今回の細筆を使って塗っていくほうがキレイに仕上がります。

それではさっそく塗布していきます。「グリップ付き塗料皿」に塗料を適量入れ、

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「細筆」でチョンチョンと軽くタッチするイメージで塗っていきます。

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タッチアップペン』を塗っていくときも、一度で一気に塗ってしまおうとせず、数回に分けて、上から重ねて塗っていきます。

いかがでしょうか。どこにキズがあったかわからなくなりました。

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これで、小キズの補修は完了です。

前編、後編に分けていろいろなキズに合わせた補修方法を紹介させていただきました。今まで難しいと思っていたキズ補修も、意外と簡単に、キレイに補修することができますので、愛車に思い当たるようなキズがある方は、 是非チャレンジしていただければと思います。

次回より、ボディ全体の劣化を「99工房モドシ隊」シリーズを使って再生していきたいと思いますので ご期待ください。